オルソケラトロジー
オルソケラトロジーについて
オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは、寝ている間にレンズを装用し、
やさしくゆっくり角膜の形状を変化させて視力を回復させる治療法です。
それぞれの角膜の形状や近視度数に合わせて、個々の角膜にきちんとあった特殊なレンズを作成し、そのレンズを就寝前に装用して眠ります。
朝起きてレンズを外した後も、角膜は「コルセット効果」により矯正された状態を維持するので、日中はレンズやメガネなしでも裸眼で快適に過ごせます。
また外科手術ではありませんので、レンズの装用を中止すれば、1週間ほどで角膜はもとの状態に戻ります。万が一、合わないと感じても、いつでも中断できるので安心です。
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夜
寝る前にレンズを装用し、そのまま眠ります。
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朝
起きたらレンズを外します。
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昼
日中は裸眼で生活できます。
オルソケラトロジーはこんな方におすすめです
軽度から中程度の近視の方に有効です。中程度の近視(視力0.05~0.1くらい)なら、約2週間で0.7から1.0くらいまで回復します。個人差もありますが、1週間で効果のわかる有効で安全な治療法です。
オルソケラトロジーの治療効果
オルソケラトロジーレンズってどんなレンズ?
オルソケラトロジーに使われるレンズは、角膜に触れる面(内面)のカ-ブに特殊な加工がなされています。
内面中央部が角膜のカーブより平坦になっており、この部分が瞳孔に位置する角膜中央を平坦に「くせづけ」します。その周辺部には押さえつけられた角膜の圧を逃がすスペースがあります。これにより円滑な角膜矯正が可能となります。また、レンズの素材は安全性の高い高酸素透過性のハードコンタクトレンズを使用するため、角膜に対するストレスや刺激が少なく睡眠中も安心してご使用いただけます。
治療効果は?
個人差はありますが、軽い近視の方や角膜が柔らかく新陳代謝が活発な20歳以下の方の場合、一晩で視力が回復するケースもありますので、そのような方たちには特に効果的な治療法です。
中程度の近視(視力0.05から0.1くらい)なら約2週間の治療で0.7から1.0くらいまで視力が回復するでしょう。
適応基準
- 中程度までの近視(-5.00Dくらい)
- 軽度の乱視 (-1.50Dくらい)
- 年齢条件などで屈折矯正手術が受けられない方
- 角膜のカーブが極端にゆるい、またはきつくない事
- 重症のドライアイ、円錐角膜でない事
- 医師の指示を理解し適切な取扱ができる事(または取扱の補助ができる者がいる事)
- 精神的に不安定でない事
- 暗い所で瞳孔が極端に大きくなる方は夜間に光が非常に眩しくなるので注意
オルソケラトロジーの安全性
危なくないの?
痛くないの?
基本的に従来の連続装用ハードコンタクトレンズと変わりありませんので、
しっかり定期的な眼科検診を受けていただければ安全です。
夜間目を閉じた状態で装用するので、異物感もありませんし、ドライアイなどの方でも装用可能です。外科的手術ではありませんので、レンズの装用を中止すれば一週間位で角膜形状は元の状態に戻ります。万が一、自分に合わないと感じた場合にはいつでも中断できるので安心です。
オルソケラトロジーはアメリカ・ヨーロッパ・アジアなどの国々では10年以上前から行われ、その合併症は、レンズを清潔に保って装用に慣れ定期検査および指導に従っていれば、通常のハードコンタクトレンズ装用と同等とされております。
しかし、オルソケラトロジーは通常のハードコンタクトレンズ装用と比較して、下記の点で異なるため、長期的には通常のハードコンタクトレンズより角膜に及ぼす影響が強いという心配もあります。
- 特殊なデザインのレンズ装用
- 角膜形状の変化
- 就寝時装用
角膜への影響のうち最も注意しなければならない部位は角膜内皮といえます。いまのところ内皮検査に基づく長期の安全性は確認されておりません。私達は角膜内皮の追跡調査を厳重に行い、他の検査と共にあなた様の眼の安全を確認します。本人が気づかないまま角膜障害を放置する危険性がありますので、3ヵ月毎の検査をおすすめします。
オルソケラトロジーの費用とスケジュール
費用について
- 初年度治療費用
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両目15万円(税込)
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片目10万円(税込)
1年間の検査・診察・点眼薬・初回レンズ代金を含みます。
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- 翌年度以降治療費用
- 1万円(税込)1年間の検査・診察・点眼薬を含みます。(レンズ代金別途)
- ※上記は2011年1月以降の費用です。
- ※適応検査費用5,000円(一時預かり金10,000円)お預かりいたします。
- ※レンズケア用品代が別途必要となります。
- ※自由診療のため、各種健康保険は適用になりません。
- 価格について詳しくはお問い合わせ下さい。